

『佐藤流の雛あそび』とは、大阪人らしい私的かつ、自由な発想で「おもろければ何でもよろし」というもの。楽しい雛まつりのてんこ盛りワールドなのです。しかし昔はみんなこうして雛まつりを楽しんでいました。近年、段飾りが主流になり、飾る位置に説明書が付くようになってからは「飾る位置はこれが決まりです」となってきましたが、昔は家じゅうのお人形さんを並べて立てて、お雛まつりを楽しんだものです。さらに、書画骨董に精通し、世界中の民具のコレクターでもある佐藤さんの美意識にかかると、雛飾りは俄然、面白く、美しく、魅力あるものに輝きます。その楽しい雛あそびを、飾り方のヒントとしてご紹介しましょう。
(写真はすべて、2011年大阪・佐藤邸の雛祭りの様子)
所狭しと並んだお雛さま。名家に伝わったお雛さまも、庶民の郷土玩具もみんな平等に愛でます。
玄関の段飾りは京都・丸平の雛ぞろいに、古い立雛、床には鍋島段通の絨毯、電気の傘も昭和初期の和紙提灯風。
蝋梅をバックに関西で流行った『御殿雛』コレクションを集めた一角。「コレクションは、見せて喜ばれると、さらに自分も嬉しい!」。
庭の池には、舟に浮かんだお雛様。流し雛の風情です。
違い棚に雛ぞろい。家の棚に今まで集めた好みのお雛様を飾り立てる。
コレクションの蕎麦猪口をバックに源氏御殿を両脇に、中央に普通の御殿飾り。
苔むした石の上には磁器製のお雛様。石や陶器や磁器のお雛様ならお庭に最適ですね。
庭の緑にお雛様の赤が良く映えます。家の突き当たりは、お雛様を飾るベストスポットです。
日傘をさした庭のお雛様たち。やっと陽の目をみた雛たちが眩しそう。
「エッ、どうやって瓶に入れたの?」と摩訶不思議な瓶の中のお人形。
大鉢には椿が。こういう自然をさりげなくとり入れるのも素敵ですよね。
古いお家の古い照明には、紙雛のモビールが下がっていました。上も下も全館あげてエライコッチャ。
これは埴輪ですが、男女ペアのお人形は、すべてお雛様に見立てマッセ。
平成の魯山人といわれる趣味人。日本の伝統行事や風習に詳しく、全国の老舗料亭の旅館のしつらいを手がける。
さてさて、目黒雅叙園『百段階段』では、この佐藤さんワールドがどうひろがるか?お楽しみに!!
(文・二木屋 小林)